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原子力防災Q&A

Q 原子力防災とはどんなことですか?


A 原子力発電所等の万一の事故で大量の放射性物質が環境に放出の恐れがあるとき、地域住民の健康と安全を守り、災害の復旧をはかるための一連の対策や防災活動をいいます。
1. 原子力防災は災害対策基本法及び原子力災害対策特別措置法に基づくものですが、放射線による被害を防止することが、地震や台風、洪水などの災害とは異なるところです。
2. 放射線による被ばくを防ぐには、専門的な知識に基づいて、放射線の測定をしたり、それにふさわしい防災体制がとられます。

Q 原子力防災では、どんな対策がとられますか?


A 2000年6月に施行された原子力災害対策特別措置法では、原子力発電所で一定規模以上の事故が発生した場合等に内閣総理大臣による原子力緊急事態宣言が発出され、国、県、市町は地域住民の健康と安全を守るため、所要の対策を講じます。
緊急時の対策は以下の通りです。
1. 国、県、市町に災害対策本部が設置されます。
2. 緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)に国、県、市町、専門家等による原子力災害合同対策協議会が設置されます。
3. 放射性物質による環境への影響調査(モニタリング)を行います。
4. 広報車や有線・無線放送及び報道機関を通じた住民に対する情報の提供体制を整え、広報活動を行います。
5. 地域住民の保譲(避難誘導など)と緊急時医療活動(傷病者の医療救護や放射性物質による汚染の検査、除染など)を行います。
6. 国(原子力安全委員会)において緊急技術助言組織の招集及び原子炉や放射線防護等に関する専門家の現地への派遣が行われます

Q 原子力防災の情報は、いつ、誰が、どんな方法で伝えてくれるのですか?


A 万が一原子力発電所で事故が起こり、その影響が周辺地域に及ぶ恐れがあるときは、国、県、市町の災害対策本部等からあらゆる広報手段により、地域のみなさまに必要な情報を迅速、的確にお伝えします。
1. テレビ・ラジオなどで正確な情報を放送します。
2. 市町は防災行政無線および有線放送等で連絡します。
3. 市町、警察および消防などは、広報車でお知らせします。
4. 漁船や航行中の船舶には、海上保安庁の巡視船や漁業無線等で情報を伝えます。
5. 沿岸や山林で働く人たちには、航空機を使用して連絡することもあります。
6. 耳の不自由な方にはファクシミリを使用したり、消防団員や民生委員さんを通じて連絡します。

Q 退避とか避難はどんなときに行うのですか?


A 事故による放射性物質の広がり方、事故の状況などから、周辺の人たちが受ける放射線の量が一定レベルを超えると予測されたときに、災害対策本部から状況に応じ、屋内退避、コンクリート屋内退避、避難の指示がだされます。
1. 退避または避難の指示がだされたときは、落ち着いて指示どおりに行動してください。
2. 屋内に退避しただけでも放射線を防ぎますので、放射性物質の放出が少ないときは、屋内退避だけで安全です。
3. コンクリートの建物は木造家屋より放射線をさえぎる効果が大きく、外から空気が入りにくいので、受ける放射線の量がいっそう少なくなります。

Q 外にいるとき屋内退避の指示があったら、どうすればよいのですか?


A 屋外で仕事をしていたり、外出していた人が屋内退避の指示を知ったときは、できるだけ早く屋内に入り、次の注意事項を守ってください。
1. ドアや窓を全部閉め、外気の入るのを防ぐため、換気扇、エアコン、ファンヒーターなどは止めてください。
2. 屋内に入ったら顔と手をよく洗ってください。
3. 屋内にあったものを食べたり飲んだりすることは構いませんが、食品はフタをしたリラップしたりしてください。屋外の飲食物は食べないようにしましょう。
4. 広報車やテレビ、ラジオで新しい指示があるまで落ち着いて待っていてください。その間は外に出ないようにしましょう。

Q 事故のときの医療体制はどうなっていますか。


A 保健所、国公立病院、日本赤十字社などを中心に、避難場所などで救急活動が行われます。また国から放射線防護や医療の専門家も派遣され、十分な緊急時医療体制が整えられます。
1. けがなどは臨時に設けられる救護所で応急手当をします。大けがのときは病院に緊急搬送できるようになっています。
2. 避難場所などで放射性物質が衣類や体についているかどうかを調べ、必要があれば、放射性物質を取り除くようにします。
3. さらに専門的な治療が必要な人は、専門病院に移して治療する体制がとられています。

Q 事故のときほ、ヨウ素剤を飲む必要があると聞いたことがありますが、ヨウ素剤とはどんなものですか。


A ヨウ素剤(放射性でないヨウ素)は、“ヨウ化カリウム”を飲みやすい錠剤などの形にしたものです。事故のとき放射性ヨウ素が放出されることがあるので、そのような場合、ヨウ素剤を飲んで放射性ヨウ素の害を防ぎます。ヨウ素は、自然界にもたくさん存在しており、食品にも多く含まれています。
1. ヨウ素は、体内に入ると甲状腺に集まる性質があります。甲状腺に集まるヨウ素の量は一定ですから、ヨウ素剤を服用すると、放射性ヨウ素が入ってきても、甲状腺に蓄積しにくくなり、短時間で対外に排出されます。
2. ヨウ素剤は、関係の1市1町に配備しています。
3. ヨウ素剤の服用は、災害対策本部の指示に従ってください。
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